引っ越してから数ヶ月、母子共にゆっくりのんびりしていたわが家。
習いごと活動にようやく動き出したのは新学期が始まってからのこと。
わが家の8歳男児の習いごと事情と、習いごとで感じるこどもの成長と、親のエゴ。
初習いごとでダメ出しをくらう母。4歳とあなどるなかれ
松山では、年中の春からスイミングに通い始めました。
4歳で習い事デビューをしてから引っ越すまでの3年半、スイミング一本。
(あ、小学生になってからは児童クラブでパソコンや体操などの課外クラスがありました!)
徐々にマンネリ化したのは否めず、クロール25m泳ぐまでに至らず、スイミングに打ち込んだわけでも得意になったわけでもなかったけれど、川遊びも水も大好きなのはスイミングのおかげかな。
しっかり3年半通えたことにも拍手。
親が思う以上にこどもは大人
スイミングに通い始めたのは4歳半のとき。体験に参加した日を忘れもしません。
ロッカールームで着替えを済ませたらプールサイドに出ていくのですが、この先からわたしは付き添えない。甘えっ子ではないムスコでしたが、さすがにすんなりいかないだろうなぁと思っていたら。
「じゃぁ、行こうか」というコーチと一緒に、スタスタと歩いていく彼。
わたしを振り返りもせず…。
いやー、しびれましたよ、あの背中には。
こどもは、親が思う以上に成長しているし、自立している。
親は、こどもを信じて手を離せばいい。そう思った日でした。
「悔しい」という気持ちを知った
それから通い始めて2ヶ月。初めての進級テストの日。この日も忘れられません。
顔をつけることもできなかった彼がざぶんと頭まで潜れるようになったのがテストの1週間前。
「つぎのくらすになる!」と信じていたムスコに渡された用紙には「また来月がんばりましょう」の文字。
その言葉の意味がわからず最初は笑っていたムスコも、徐々に表情が硬くなり、口を真一文字につぐんで…
目からボロボロとこぼれる涙…
カアサン。その彼の姿に衝撃を受けました。
「すごいやん!」
「悔しいなんて、すごいやん。そう思えるって素敵なことなんやで!」
なかなか気持ちを挽回できず落ち込んでいた彼も、夜にはすっかり回復し、出張のオットに電話して言いました。
「あのねー、しんきゅうてすとでないた!くやしかった」
「でも、すいみんぐはいく!」
悔しいという気持ちをどこまで把握していたかは、正直わかりません。
ですが、そんなムスコにキュンときたのは事実。
何事も順風満帆にはいかない。
その涙、その悔しさを覚えていてほしい。
こどもの成長をおおらかに見守れる親でありたい。
そんな風にしみじみ思えた日でした。
(なのに。ほんと、わたし、もっと、見守ってやれよー!)
(と、今の自分に言いたい…笑)
レールを敷くのは親?いや本人?導きの程度が難しい
そして今。引っ越してから数ヶ月のんびりしていたものの、「そろそろ何かやろうや」。
スイミングか体操か
スイミングを家庭で教えることはできません。プールないしね。
だから、また習い始めるならスイミングと思っていたわたし。
近所の教室をいくつか探したものの、本人はどうも乗り気じゃなさそう。
体操がいいなーという雰囲気を醸し出す。
そこでわたしは、こんな説得を始める。
「体操もいいけど、でもねでもね」
「大人になってから彼女ができたらな、海とか行くわけよ」
「そんときにな、泳げるってのは、カッコイイで~?」
完全、母親の主観でしかないやつ!
まぁ、そんなこと言われたってピンと来んわね(笑)
小3男児、異性を好きとかそんな感情ともまだ縁遠そうだし(笑)
で、ひとまず体操教室の無料体験に参加したのがつい最近、GW前のことでした。
キメツケていたのは親だった!
以前のスイミング後半がマンネリ具合だったのもありますし、体育も得意科目とは言えないので、体操もごくごく普通だろうなと思っていたのですが…
「お?なんだか楽しそう!」
トランポリンでいろんな飛び方で進んだり、鉄棒や平均台、マット運動など、50分間でいくつかの種目をしていました。
体験日は年長~小3までのグループで、背が低いとはいえムスコは最年長。
初参加ですべて初めてのことでしたが、コーチも「やっぱり年齢だけあるねぇ」と感心の様子。
そして当然、5月から習い始める。
逆あがりや跳び箱など、周りの子と比較してもやっぱり身体能力は劣ってない!
(優れているとまでは言えませんが(笑))
先週、4回目にして、ひとつ上のグループにあがってるやーん!
自転車で7-8分の距離、帰り道はいつも饒舌なのですが、先週は特に表情も弾む。
体操はすべての運動、日々の動きにも関わりますし、ムスコの自己肯定感も上がったように思えます。
運動は苦手。体操もスイミングが嫌だから代替えだっただけ。
と、キメツケていたのはわたしのほうでした。
親の主張を通すのが正解ではない
小さいこどもは、自分の意思であれをしたい、ここに行きたい、という感情を顕著に現すことは少ない。
週末をどう過ごすか?家でどんな会話をするか?親の在り方ひとつで、こどもの感性や人生観は大きく変わる。
だから、体験クラスを探すのも、記憶に残る遊びをするのも、それは親の役目。
だと思っているのですが、親の事情や主観でキメツケるのは危険だなと改めて思いました。
親の主張を通すことで、こどもは否定されたと思うかもしれませんし、親に相談しにくい感情が生まれるかもしれません。
親がどこまで関わっていいのか、導けばいいのか、難しい。
でも、道しるべではありたい。
プログラミングという新参者
そしてもうひとつ、同じく5月からプログラミングにも通い始めました。LEGOのマインドストームとやらを使った、プログラミング教室です。
体験に参加したのがGW真っ最中。
モーターを組み込んだレゴのロボットを、火星にたどり着けというミッションの元、プログラミングも行うという流れ。
直進をどれだけ?
どちらに回転するか?
どれだけ回転するか?
ひとつずつ覚えさせては、試運転。失敗を経ては更新。
この、トライアンドエラーの繰り返し。
こどもがトライアンドエラーしている間、講師の方とあれこれお話。
プログラミングというものへの印象は大きく覆されました。
プログラミングの知識とか、技術を学ぶ教室なのかなと思ったら、どちらかといえば違った!
試行錯誤しながら、自分で考え、友達と協力し、時には役割分担をし、時間内に、課題を解決していく。
ゴールまでの逆算で物事を考える力、自分の意見を他人に伝える言語力、どの方法で進むかを決める決断力も必要。
想像力
創造力
忍耐力
問題解決力
役割分担力
自分の意見を伝える力
友達と協力する力
ゴールまで逆算で考える力
コミュニケーション力
プレゼン力
それってすなわち、総合的な人間力やん!
上司にどうやってYESを言わせるか、どう伝えれば顧客は満足してくれるのか。
大人になっても必要な力。
会社に入っても必要な力。
8歳が9歳10歳と成長していくなかで、これから親がいない場所で過ごすことが増えていく。
周りの大人や友達との場面でステップアップする、成長の幅は絶大。
興味好奇心と共に、問題解決力やコミュニケーション能力を自然と身につけることができたなら、素敵なことです。
いい意味で裏切られた、プログラミング教室。そら、母子共に即決よね。
そういえば週末は単元のひとつが終わり、協議会という名の発表プレゼンもあったようです。
「岩を落とすことはできなかったけどね、発表はできたよ!」
帰路はいつもに増して饒舌な自転車タイムでした。
(車だとDVDを観がちなムスコ、自転車というアクセスもめちゃくちゃいい!)
(体操もプログラミングも同じ通り沿い。自転車で通う往復20分は親子の大事なコミュニケーションタイムとなりました)
習いごとが一気に始まり、ひとりっ子なのにてんやわんや。
カアサンもトウサンも節約を心がけますっ!
(あ、トウサンの保険と携帯の見直しせないかん~!)
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